2011年8月11日(木)鑑賞 TV録画
2006年7月29日(土)公開 / 上映時間:115分 / 製作:2006年(日本) / 配給:東宝=スタジオジブリ=電通=博報堂=DYMP=ディズニー=三菱商事=日本テレビ
【監督】 宮崎吾朗
【キャスト】
 アレン:岡田准一 / テルー:手嶌葵 / ゲド:菅原文太 / クモ:田中裕子 / ウサギ:香川照之 /
 テナー:風吹ジュン / ハジア売り:内藤剛志 / 女主人:倍賞美津子 / 王妃:夏川結衣 /
 国王:小林薫
「コクリコ坂から」公開にあたり、7/15にテレビで放映された「ゲド戦記」の録画を、夏休み初日の今日観ました。「ゲド戦記」の当時の評価はあまりよくないと聞いていたので、どんな感じなのかなと思って見始めましたが、見終わった感想は、けっこう面白かったし、メッセージ性もけっこうストレートで、全然出来の良くない作品ではないと思いました。「コクリコ坂から」の最初の淡々とした流れや伝えたいことが直接的ではないことに比べれば、非常にわかりやすい、非常に引き込まれる、そんな感じでした。宮崎吾郎監督作品というフィルターが、かなり厳しい見方になってそういうところを許さない評価になっているところがあるんでしょうね。これが宮崎駿監督作品ということで公開されていたら、どういう評価になっていたのか、非常に興味深いところです。私にとっては、「ゲド戦記」は人間の心の中の物語で、生きることに迷い苦しみ、その中で、自分なりの生死に関する考え方を新たにしていく空想的童話的物語であり、ハイタカもアレンもテルーもテナーもクモも、その物語でのイメージ的存在、そんなふうに感じました。メッセージはダイレクトなのですが、それの表現方法はちょっと難解なのかも知れません。(それとも、私が単純でアバウトなのか)。とても面白く、いい作品でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。