2007年1月19日(金)鑑賞 TV放送 |
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2005年9月17日(土)公開 / 上映時間:101分 / 製作:2005年(日本) / 配給:松竹=「SHINOBI」パートナーズ
【監督】 下山天
【キャスト】
仲間由紀恵 / オダギリジョー / 椎名桔平 / 黒谷友香 / 沢尻エリカ / 石橋蓮司
/ 北村和夫 /
升毅 / 虎牙光揮 / 坂口拓 / 木下ほうか / りりィ / 寺田稔 / 永澤俊矢 /
松重豊 |
原作は1958年の山田風太郎の「甲賀忍法帖」。初めての忍者バトルということですが、先に横山光輝の「伊賀の影丸」を知った私は、忍者バトルと言えば「伊賀の影丸」の専売特許に思えてしまいます。この映画、聞いたところによると、日本版最低映画を決める「いちご賞」で2005年ワースト1を受賞(?)したそうです。そんな評価の映画だそうですが、私はこの映画とてもいい映画だと思いました。久々にもう一度見てみたいと思わせられました。特に泣けるとか笑えるとかいうものではありませんが、心に伝わるものがあってよく作られている作品だと思いました。対戦や恋愛など観て楽しめる部分とあわせて、見る人間に問いかけ続けているのが「戦う役割の人間」と「戦い」の意味です。どの戦いひとつとっても、勝って笑う、喜ぶと言った場面はありません。戦わずにいられぬ自分たちと戦うことの虚しさをうまく全体を通して伝えていると思いました。ラストシーンも、愛するものたちのために怒りで戦い抜くというのでは無く、自分の身を持って思いを伝えるという地味ながら強烈な結末であるのもいいです。多少ストーリに無理が生じても、ここまで一貫して「戦い」の無意味さを伝えてくれるのかということで、見終わったあとにある種のすがすがしさや嬉しさを感じました。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |