2006年12月17日(日)鑑賞 MOVIX三好 |
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2006年11月3日(金)公開 / 上映時間:140分 / 製作:2006年(日本) / 配給:ワーナー
【監督】 金子修介
【キャスト】
藤原竜也 / 松山ケンイチ / 戸田恵梨香 / 片瀬那奈 / マギー / 上原さくら
/ 鹿賀丈史 /
藤村俊二 / 津川雅彦 / 青山草太 / 中村育二 / 奥田達士 / 清水伸 / 小松みゆき
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前田愛 / 板尾創路 / 五大路子 / 満島ひかり / 中村獅童 / 池畑慎之介 |
週刊少年ジャンプに連載されたコミックが原作ですが、私は全然知りませんでした。デスノートを初めて知ったのは、後編であるこの作品の公開に際し、前編がテレビ放映されたのを見た時です。前編を見たときに感じたのは、ストーリの面白さと、夜神月(やがみライトと読む)ことキラ(藤原竜也)とICPOが東京に送り込んだL(エル)(松山ケンイチ)のキャラクターの魅力。特にストーリは、緻密な関連付けがなされていて、そうだったのかという意外さがあるし、キラとエルの頭脳戦も文句無く楽しめました。後編である「the
Last name」もその面白さは継続されていました。特にL(エル)の存在が人間的な部分も含めて魅力を増しているように感じました。しかし、あえて前編と比較すると、後編は前編ほどのインパクトはなかったように思います。あえて物足りなかったところを言うならば、後編は全体的にトリックを複雑にこねくり回しすぎのように思え、その結果、偶然性に頼っている部分が多いように感じます。それが頭脳戦のリアリティに欠けるんじゃないかと思いました。『人のため平和のためには、悪い人間を抹殺しても良い。』という理屈と『人のため平和のためであっても、人の命をむやみに奪うことは許されない』という考えの違いが、戦争に向かうのか戦争を回避するのかという一線なのかも知れません。世論がキラをたたえ神と呼ぶとするならば、それは恐ろしいことなのかも知れません。どちらの正義が正しい正義なのかは自明です。にもかかわらず、最後までそこに疑問を投げかけるような台詞をライトの妹・夜神粧裕(満島ひかり)に喋らせているところに、現在の社会の問題の根の深さを訴えているように思います。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |