2006年12月16日(土)鑑賞 TV放送 |
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2005年10月22日(土)公開 / 上映時間:117分 / 製作:2004年(韓国) / 配給:ギャガ
【監督】 イ・ジェハン
【キャスト】
チェ・チョルス:チョン・ウソン / キム・スジン:ソン・イェジン / ペク・チョンハク
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アンナ・チョン:イ・ソンジン / キム社長:パク・サンギュ / スジン母:キム・ヒリョン |
泣ける映画は好きなのでずっと気にはなっていた映画です。テレビ放映なので吹き替え版。スジン(チョン・ウソン)の声は谷原章介、チョルス(ソン・イェジン)の声は小西真奈美です。原作は、よみうりテレビのドラマ「Pure
Soul〜君が僕を忘れても〜」。映画よりも先に、GYAOのオリジナルドラマ「私の頭の中の消しゴム アナザーレター」(30分/1話、6話完結)を見てしまっています。最終回を見逃しているため、私の中では完結した見方ではないのですが、毎回かなり泣かせてくれました。現在の恋人・周一(袴田吉彦)と過去の恋人・圭介(田中圭)との間を、記憶が行ったり来たりする中で賢明に周一を愛そうとする主人公・紗季(香稚由宇)。辛い思いの中でそれぞれが紗季のことを思い、切ない行動を選んでいく。それぞれの登場人物が優しく暖かく、それが余計にそれぞれの残酷な運命を悲しくさせます。そういう展開を期待していたせいか、韓国映画「私の頭の中の消しゴム」はかなり物足りなく感じてしまいました。最初に見ればそれなりに感動したとは思いますが、いくつかの点で気になるところが残ってしまいました。私が一番心にぐっときたのは、チョルスが家を出た時に残しておいた手紙をスジンが読む場面。チョルスの声でチョルスが手紙を書いたときの心情で読まれるのですが、スジンを忘れたくないという必死の気持ちが矢のように出てくる文章はとても心打つものでした。この映画で私たちが考えさせられるものは、人間の肉体と精神の死というものです。見守る側はどちらが辛いものなんでしょう。その現実にまだ直面したことのない私は、正直よくわかりません。精神が死んでも肉体が生きていてくれるだけでいいと思えて、その精神が死んだ肉体を愛せるのか、難しいことです。どんな状況になろうとも、人が人を愛し続け、相手を思いやる行動を選ぶスジンやチョルスのような生き方、私はできるのでしょうか。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |